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振られなかった手。


背中で効果音のうるさいホラー映画が鳴っている。
うるさいなぁ
と、
私は思う。

私は、いま、
なかったことにされようとしています。

そして、なかったことにしようとされています。

あの、大好きな息つかひ、私は、一体どうすればいいの?
(なかったことに、しておくれ)
この、開けてしまった私の心、一体、どうすりゃいい。
(そりゃ自分でなんとかするしかないね)

大好きな大好きな、と何度も思う、
遠くにいても、伝わってくる、あなたの暖かみは、
もう...。
私をちいとも、甘やかさなくなってしまった。

最後に、ピリッと、電光の様な痛みと、
シベリアの鉄道のボディに頬をあてた瞬間のヒヤッとした温度と、
沢山の「僕はもう、」というヒントを最後に、
あなたは消えた。

私は、背中で鳴っているホラー映画にまた、
うるさいなぁ。
と、思う。

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